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「私らしく生きる」を応援したいので書いています。
保育者経験と子育ての実感から、子どもが幸せに育まれる方法を考えています。
今日は、子どもが賢く育つ幼児期の遊び「手遊び」についてです。子どもは遊んで賢く育ちます。「遊ぶ」から「力を伸ばす」のですね。では、子どもの遊びから最大限に知性を引き出すにはどうすれば良いか、ちょっと考えてみませんか?
(最大限に引き出すと言っても効率主義ということではないですよ。効率を重視した遊びなんて面白くないです。子どもの「ワクワク」「楽しい」を大切にした子どもが中心の遊びです♪)
そのヒントは「手遊び」にあります。
読んでいただけると、子どもが「手遊び」をしながら賢くなる感覚がつかめ、「子育て」も「教育」も楽しくなると思います。
子どもにとって「遊ぶこと」と「学ぶこと」は同じです
まずは、一生懸命遊んでいる時の子どもの姿を想像してみてくださいね。
- プラレールのパーツをどう組み合わせたら線路がうまく繋がるかな? 黙々と続ける。
- アリさんが目まぐるしく巣から出たり入ったり。「あっ、何か運んでる。」面白くてじっと見ている。
- ブロックを組み立てる・・・いつまでも、いつまでも、飽きずにずーっと同じようなことをやっている。
- お人形さんに熱心に話しかけながらお洋服を着せたりご飯を食べさせたり、甲斐甲斐しくお世話をしている。
遊びの内容は何でもよいのですが、これらの共通点は「楽しそうに」「熱中して」遊んでいることです。
子どもってそもそもパワフルでエネルギッュなんですね。「ウェ~~~~ン」って泣く姿なんて、ほんとにパワフルでしょ?(笑)
子どもが遊ぶ時の集中力って、それはそれは素晴らしいです。中断されるとものすごく怒って泣きわめく・・・そんな現象もまた遊びの魅力と子どもの集中力の関係を証明していますね。
受験生が幼児のような集中力で勉強を続けたら、偏差値がグングン上がるかも。
幼児が遊ぶ時の勢いで仕事をしたら効率は2倍どころじゃないかも。
ということは・・・子どもが遊ぶ時の「集中力」それから「好奇心」「情熱」「探究心」をそのままそっくり「知的活動」に繋げちゃえばいいんです♪
子どもの遊びの重要性は保育者の養成校でたっぷりと習います(遊びの種類については別の機会に)。遊びながら様々な力を身に付けますので、子どもにとって「遊び」は「学び」であり、特に「自発的な遊び」が重要なんですね。そして遊びは社会性を育てます。
好きなことをしてのびのびと遊ぶ時の、子ども達の「笑顔」や「躍動感」を見れば、「自発的な遊び」の大切さは明らかですね。
子どもが遊びの時間を十分に楽しみ、心から望むこと、やってみたいと願うことが叶えられ、ワクワクを体験して自己充実する時間は、『人生の宝物』の経験となります。
そして!
子どもに関わる周囲の大人としては、遊びの充実と同様に『賢く育って欲しい』という願いも持ち合わせていますよね。
「遊ぶ」
「学ぶ」
「育つ」
これら全てを同時に、
しかも子ども達が楽しみながら叶えられたらいいですよね!
そこで提案します!
それを実現しましょう!!
実は、「遊んで学ぶ」夢のような方法があるんです。
誰にでも分かりやすくシンプルな方法です。
今すぐにでも始められます。
それはね・・・とっても簡単!
「手遊び」です♪
「手遊び」に隠された素晴らしい効果って?
お馴染みの「ひげじいさん」や「グーチョキパーで何つくろう」など、誰でも一度は見たこと聞いたことがあると思いますが、歌って手を動かして遊ぶ、“あれ”です♪
そこにどんな秘密があるかと言うと・・・
① 手先の器用さが増します。
②数の増減、 強弱、速い遅いのリズム、大きい小さい、多い少ない、段々増える減るなどをイメージとしてつかめます。リズム感や反射神経も良くなります。
③ 楽しさに引きつけられ、良く見て真似をするので集中力も高まります。
④ 先生やお母さん(お父さん)など一緒に手遊びをする大好きな人と、一体感を感じながら楽しめます。
⑤ バリエーション豊富なので想像力・表現力が豊かになります。感性を育てます。色々な言葉も覚えるよ。
まだまだ良いことがありますが、長くなってきたので⑤つに絞ってご紹介しました。
手遊びの効果を知り、それを最大限に活かして子ども達の能力を可能な限り引き出せるよう、もう少し詳しく説明しますね。
①の「器用になる」は当然ですね。例えば、ジャンケンでチョキを出すのは簡単ですが、薬指を一本だけ出すのは大人でも慣れていないと大変難しいものです。手遊びではそのような指の動きを歌いながら何度も繰り返しやっていきます。そうして遊んでいるうちに上達していくんですよ。子ども達は難しい手の動きでもやっている「つもり」になって繰り返します。ちょっと違うかな、なんて疑問はもちませんよ。(誹謗中傷が大好きな大人とは違いますから。)できてもできなくても、ただただ楽しく繰り返す。これが成長の秘訣です! そして、いつの間にかできるようになっていくのです。
②手遊びをする時って、子ども達も保育者(親)もそれはそれは面白おかしく盛り上がっていき、表現やリズムのスケール感が大きくなったり逆に小さくなったり・・・様々なバリエーションで遊び倒しています(笑)よ~く観察すると、手遊びの中には数や量、物事の性質を表す内容、数の増減や多い少ないの概念、クレッシェンド(段々強く)やデクレッシェンド(段々弱く)……もう説明しきれない程色々な要素が内包されています。手遊びは様々な刺激をもたらし、それを子ども達はイメージでしっかりと捉えます。ダイナミックに全身を動かす手遊び歌もありますよ。普段の生活ではやらないような手先の動かし方や身体表現をするので、新しい体の使い方を覚えます。
③手遊びをすると、時には笑いが止まらなくなる程遊び込みますよ。もう、先生の様子をすごく良く見ていて、これから先生が進めていくことを先取りしてやってしまう子もいるくらいです。この集中力は尋常じゃないですよ、真剣勝負みたいな感じです。こんなに雰囲気が高まる遊びってめったにないのではないでしょうか。その場の状況に浸り、何かになり切って様々な事象を体得するのです。
④子ども1人ひとりに向き合うことが大切とはいえ、保育園や幼稚園など幼児の集団生活の場で1対1関係をつくるのはなかなか容易ではありません。しかし、手遊びをしている時の子ども達はまるで先生と1対1で遊んでいるかのような気分を味わいます。気持ちの上では一体化しているのです。この気持ちの共有・一体感が心の安定をもたらし安らぎの空間をつくります。お家で手遊びをする時もこれを応用してくださいね。「絵本の読み聞かせ」や「お風呂の時間」、「ふれ合い遊び」や「じゃれ合い遊び」同様に親子の濃密なコミュニケーションのひと時を過ごし、お子さんに「可愛い」「大好き」「楽しいね」をたくさん伝えて良好な親子関係をつくりましょう。
⑤その場のノリで応用可能なんです。季節感が盛り込まれたものもありますし、指を何かに見立てたり動物や物になり切ったりと、絵や映像を見ずに「イマジネーション」だけで遊ぶので、脳が活性化され豊かな想像力が養われます。子ども主導で進めてもらうのもいいですよ。お子さんの興味に合わせて、面白がることをどんどん取り入れたら盛り上がること間違いなしです。繰り返すたびに印象深く記憶に残りますから歌に出てくる色々な言葉を覚えます。言葉のやり取から「コミュニケーション能力」も磨かれていき、日常会話の話題も広がりますね。
心も身体も育まれこんなにたくさんの効果があるにもかかわらず、歌と振り(動き)さえ知っていれば準備不要、しかも一緒に遊ぶ大人だって手先を動かせば脳への刺激となって心身が活性化されます。
どこでもできる「手遊び」
隙間時間にちょこっと楽しめる「手遊び」
すごくないですか?!
ぜひ、「子育て」と「教育」に活用しましょう♪
もっと知りたい手遊びの秘密 < 応用編 >
(ここからは秘密のお話です。お子さんの賢さを伸ばすとっておきの方法ですよ。知りたい方にこっそりお教えしますね。)
手の指は5本ですね。
5のまとまりの概念を持つことは非常に大事で、この概念が分かっていれば足し算や引き算の答えを素早く導き出すことができます。数量の理解にたいへん重宝し、100や1,000、10,000などの大きな数を扱うにも応用可能な基本となる感覚ですします。
(私は、これこそが幼児の知育と思います。知育の神業とさえ思っています。)
どのように進めていくかというと・・・
まずは5のまとまりの概念が掴めるように片方の手をお子さんに見せます。一緒に数えてもいいですね。次に5という数がどのように構成されるのか、5本の指を(4本隠して)1本にしたり(2本隠して)3本にしたりして示していくのです。
(あくまでも遊びですから、指の「いないいないばあ」か「かくれんぼ」みたいな感じでやってみてくださいね。)
2つの手を使えば、両手を合わせると5+5=10で、足し算がイメージできます。5が2つで10、掛け算もイメージできます。
つまり、「パー」が1つだと「5」、「パー」と「パー」を合わせると「10」。足し算の要素も、5×2=10という掛け算の要素も含まれます。
もはや手遊びは幼児期にこそ取り入れて欲しい「算数」ですよ!
何でしたら足の指も使って「5」のまとまりが4つ、つまり
5×1=10 から 5×4=20 まで
ビジュアル体験をするのもかなりいいですよ!!
5という数の構成(成立ちと分解のしくみ)や概念を遊びながら脳にインストールする感じです。
子どもが楽しく遊んで賢く成長する秘策・奥義!!
「手遊び」は、楽しみながら学べる夢のような方法です♪
「手遊び」は素晴らしい教材です。活用しない手はないですね。
興味はあるけれどあまり詳しくないですという方は、保育者向けの「手遊び」関係の本が沢山ありますので調べてみるのもいいですよ。
何度も言いますが、コツは「楽しく」行うことです♪
ちょっとくらい違っていても気にせずに、「笑えたら最高」くらいのノリで気軽にやってみるのがいいですよ。
子どもが興味を示さない・乗ってこない時は、違った方法もありますから潔く切り替えていきましょうね。
大丈夫です! チャンスは必ずやってきますよ。
手遊びをするなんてハードルが高いと感じる方は「ジャンケン」をしてみてください!「ジャンケン」もまたバリエーション豊富で素晴らしい手遊びです。
お子さんの気持ちを尊重しながら楽しく遊んでいきましょう!
お読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば嬉しいです。