子どもを伸ばす・教育

子どもが「自己肯定感」をもち自分らしく自ら伸び続ける力を育てる方法は?

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このブログにお越しいただきありがとうございます。

「私らしく生きる」を応援したいので書いています。

また、保育者経験と子育ての実感から、子どもが幸せに育まれる方法を考えて提案しています。

 

子どもが笑顔ですくすくと育つことは、親としての心からの願いですね。
できることなら明るく賢く、やさしく元気に個性豊かに育って欲しいと願います。

それから、集中力があって意欲的・前向きで、クリエイティッブでスポーツ万能で、音楽性高く、言語能力に優れて…等々と様々な<期待>が生まれます。

いつしか<願い><期待>へと変わり、その後それが<過剰な期待>へと移り変わるのか、あるいは<期待>というよりはその子らしさを見守り育もうというスタンスに変わるのか、ある意味1人の親としての生き方が問われているようにも思えます。

可愛い我が子を思うあまり子育てに欲が出ることだってありますから、過剰な期待をせずにありのままの姿と向き合うのは容易いことではないですね。

ご存知のように、我が子がどうしても他児との競争に巻き込まれランク付けされる「受験」というシステムがあります。

また親としての立場上、最終的には自立し自分の力で生きていく力を身に付けていけるように子どもを育て上げる責任がありますから強烈なプレッシャーを感じるでしょう。

一流企業に就職したり社会的地位が高そうな仕事に就くことが目の前にちらつくかもしれませんし、過剰な期待をしないというのは言葉で言う程簡単ではありません。

ですから、期待をもちながらも子どもの力を最大限に引き出す工夫が必要なのですね。

では、我が子をどう教育していけば自分の力で主体的に生きていく子に育てることができるのでしょうか?

ここでは子どもの育ちに最も重要で、しかも今すぐ始められ、子どもの成長と将来的な長い人生そのものへの最大のプレゼントとなること、つまり「心が育まれ生きる力を伸ばす」方法を提案していきます。

子ども自身が自分という存在に誇りをもち、自ら育ち続ける力を身に付けるための関わり方です。

また提案するのと同時に、ご覧いただいているあなたと一緒に子どもの本当の意味での成長について真剣に考えていきたいと思います。


 

今回は、生きる力の基礎となり子どもの生命活動を根底から支える力「自己肯定感」を育てる方法をお伝えします。

それは、幼児期から子どもに働きかけ続けることで「自分という存在に誇りをもてる子」に育てる方法です。

なぜ最初にこのことをお話しするかと言うと、何があっても挫けずに前を向く、挫けても自分で起きてまた立ち上がるしなやかな心と精神力を子どもが身に付けていくために最も大切なポイントだからなのです。

最後までお読みいただいたくと、これまでとはまた違った価値観へとシフトし、場合によっては新しい「子ども観」が創られるのではないかと思います。

子どもが小学生になってしまったから今さらもう遅いということではありません。
高校生になってしまったのでもはや手遅れということでもありません。
すでに成人してている親自身にすら意識していけば内面が整っていくような意義のある方法です。

今すぐ始めることで最大限の効果が期待されます。

また、私が一方的に提案しそれを実践してもらいたいという気持ちはありません。
そのようなナンセンスなやり方は好きではありません。

子どもにとってのより良い育て方・関わり方を「今、この瞬間から」一緒に創っていきましょうね。

 

子どもの「自己肯定感」「自ら伸び続ける力」を育て「真の自立」へと向かう力を身に付けるための大切なポイントとは

 

早速ご紹介します。

①「子どもを心からほめる」

②「子どもの命への感謝をもち続ける」

③「温かいまなざしを向ける」

この3つです。

では、シンプルに分かりやすく、誰にでも簡単に取り入れやすいように説明していきますね。

 

①「子どもを心からほめる」

これは、コツをつかめばたった今すぐにでも取り入れていける方法です。そして子どもとの関係づくりに絶対的な効果を得られます。なぜ絶対的という表現になるかと言うと、人間の育ちの根本を支えるを子どもと結ぶための方法だからなのです。私は「愛着の絆」を結ぶことだけは心から強くお勧めしています。

「ほめる」には2種類あります。1つはA:「成果をほめる」こと。そしてもう1つはB:「子どもの存在そのものをほめる(喜ぶ)」ことです。

もうお分かりかと思いますが、A:「成果をほめる」=「〇〇ができたから偉いね」の裏側には、「できなかったらダメな子」が隠れています。できたら偉い子で可愛がられ、できなければダメな子になってしまうのです。成果により評価される子どもは親にどんな感情を抱くでしょうか。子どもにしてみれば評価されなければ認められないのでいつも安心できず、自己肯定感が育つどころか親に対する嫌悪感すら植え付けかねません。

B:「子どもの存在そのものをほめる(喜ぶ)」は「生まれてくれてありがとうの気持ちを伝える」ことです。あの日生まれた小さな命が今日も生き続けています。毎日毎日少しずつ大きくなり、できることも増えていきます。日々ぬくもりを感じさせてくれます。

生きていること、生きてそこに居てくれることに大いに感謝して、存在そのものをほめてほめてほめまくりましょう。この感覚を大切にしながら子育てをしていくと、子どもの心の奥深くに「自己肯定感」が育まれ、しっかりと「愛着の絆」で結ばれた親子関係を築いていくことができますよ。

具体的にはどんな言葉があるか、考えてみました。

画用紙に〇(マル)を沢山描いて遊んだ子に「いっぱい描いたね、びっくりしたよ。」

珍しく自分で靴を履こうとした子に「あら、自分でやってみたの。すごいね。」

楽しそうに遊んでいた子に「楽しかったんだね、よかったね。」

何もなくたって「あなたが元気で嬉しいな」と声を掛けることができます。

子どもが大きくなって着ている洋服が小さくきつくなったことを喜ぶのも、とってもいいですね。

本当に何でもいいんですよ。子どもが一生懸命やっていることに共感し徹底的にほめましょう。子どもの存在そのものが素晴らしいというイメージを脳裏に描きながらね。

 

②「子どもの命への感謝をもち続ける」

このことは①でも触れました。子どもをほめる時は「命への感謝」の思いを伝えるつもりで我が子に向き合えるといいですね。生まれてくるまでの間、誰もが母親のお腹の中のまだ見ぬ我が子に「無事生まれてくれますように」と心から願ったのではないでしょうか。そして子どもの誕生と同時に親としての自分も誕生しました。その時、心から親としての感激を味わい「生まれてくれてありがとう」を実感されたことと思います。

小さな命は温かくて今日も生き続け、日々ぬくもりを感じさせてくれます。毎日少しずつ成長し大きくなっていきます。生きていること、生きてそこに居てくれることへの感謝を忘れずにいたいですね。

③「温かいまなざしを向ける」

これは、笑顔のやり取り(アイコンタクト)です。子どもとのコミュニケーションは子どもが話せるようになる前から始まっています。子どもと目が合ったら微笑みましょう。安心して生きていけるよう、まずは親から子どもに微笑みを向けて温かく包んであげましょう。その温かいまなざしに背中を押され、子どもはどんな時でも前向きに頑張れるようになりますよ。この受容され育まれる感覚が育つこともまた子どもの「自己肯定感」を築くために大切なことです。

比較の目を向ければ「比べられる」という不愉快な感情が育ち、非難や批判の目からは「自己否定」の感情が、また疑いの目を向けられれば「猜疑心」が生まれます。

子どもに向けた眼差しにより焦点化された部分が育ちます。子どもに向き合う時、親がどんな思いでいるのかは言葉が無くても伝わりますね。以心伝心です。考えるヒントとして「性善説」「性悪説」「性向善説」を挙げますね。子どもを「性悪説」で見ていけば「悪い子」としてとらえられて悪い子が際立っていきます。子どもの存在を「性善説」あるいは「性向善説」で「善き存在」として観じた時、子どもは「良き存在」でいることができますよ。

親も一緒に成長していきましょう

子どもを育てることって、同時に親としての自分が育つことでもありますね。

親自身が「〇〇しなければならない」という固定観念から解放され、自分を縛り付け自分に厳しくすることからちょっと離れてみませんか。無理や我慢をしたりごまかしたりするのでもなく、まずは肩の力を抜いてリラックスし、自分にやさしく向き合って、自分を温かく育んでいきませんか。

あなたが自分自身を心地よく受け入れる時、お子さんは心を全開にし、安心してあなたに向き合い、温かく育まれていくことと思います。

 


終わりに

これまでお伝えしてきた「子どもをほめる」方法は、どれも子どもとの「愛着の絆」を結ぶために大切なことでした。子どもが「自分には愛される価値がある」と実感し、「自己肯定感」(肯定的な自己意識)をもちながらいつでも温かいまなざしに支えられて伸び伸びと自己発揮していくことが、成長のための基礎力になります。子どもが真の「自立」へ向かうには、子どもとどのような関わりを創るかが鍵となります。

親としての自分を「ありのまま」「共感的」に受けとめて、『今この瞬間から』感謝の気持ちでより豊かな関わりを創れるといいですね。

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