前回は、幼児期の国語力を伸ばすための全体像を書きました。
そして今回は、
お伝え出来なかった「言葉の世界を広げ子どもを育む具体的方法」についてです。
具体的な実践方法とスキルについて
子どもの国語力が育まれるためには「子どもの本質的な育ちが重要」とお伝えしました。
ですから、それに比べると具体的な実践方法はおまけのような内容かもしれませんが・・・。
①子どもの話に耳を傾ける。(受容)
②「うんうん」と受けとめながら聞く。(共感)
③子どもが感じている面白さに気づき質問してみる。(応答)
これが心地良く会話を楽しめる人間関係づくりの肝です。
(これは思ったよりも重要でした・・・。)
「受容し共感的に応答する関り」から、子どもは「自分が発した言葉に誰かが応えてくれる」「自分は受け入れられる存在」「自分は大切な存在」と、存在そのものに自信もてるようになります。
自分には力がある!と思える力、「自己肯定感」が育まれます。
乳児期の赤ちゃんとの温かな「喃語」のやり取りも重要です。
まだ言葉にはなっていませんが、やさしい笑顔と「あーあー」など声を掛け合うやり取りは、心地良いコミュニケーションの始まりです。
そのうち言葉が出て、1語文から2語文になり、どんどん文が長くなって会話が続くようになる過程を一緒に喜び合いましょう。
そんな風に、大好きな人との応答を楽しみながら育つことで、子どもは「何でも積極的に話してみよう!」
そう思えますよね。
おまけのおまけ
実践スキルとして
①「色々な言い方でバラエティー豊かに伝える」
(語彙数が増えて概念が広がるよ)
②「普段から楽しくコミュニケーションをとる」
(言葉をつかう程どんどん上達するね)
③「子どもと一緒に絵本を楽しむ」
(本が好きになるよ)
④「身近な大人が正しい言葉をつかう」
(接続詞の使い方など文法の感覚が掴めます)
このようなことも大事ですね。
さらに、実際の物や物事に触れて実感しながら言葉を覚えられたらいいですね。
原体験を積み、五感で感じながら言葉と理解が結び付き繋がり合うのは幸せな学びです。
お子さんが話しかけてきたら、なるべく丁寧に聞いてあげられるといいです。
しかし、疲れているときや時間がないときは無理をしない方がいいかもしれません。
(忙しいときは、このような理屈はしばし忘れてくださいね。)
国語力を育てることも大切なのですが、「勉強を続けるの持久力」「知的好奇心や情熱」を育てることと言い換えるのもいいですね。
教材としては
・絵本
・かるた
・図鑑や辞書
・お母さんからの手紙
などもあります。
絵本は好みに個人差がありますので、図書館などで様々な作品に触れられるといいですね。
時に、お子さんの「スペシャル」「大ヒット作」に巡り合えます。
ぜひ、出会ってください!
絵本がボロボロになるまで一緒に楽しんでください!
(「おおきなかぶ」など単純な内容で、言葉の繰り返しがあるものが喜ばれるかもしれません。)
大好きなママからのお手紙は喜ばれますよ。
世界にたった1つ、最高の教材になるのではないでしょうか。
可愛らしいイラストを添えるのもいいですね。
言葉集め(「あ」のつくもの・・・「あり」「あめ」「あさがお」、「い」のつくもの「いちご」「いし」「いもむし」等)や、しりとり遊びをするのも楽しいです。
いつでも始められ、大人になってからでも育まれる
そして、、、子どもがもう小学生、という方も今からでは遅すぎる、などということは決してありませんから。
本質をしっかり理解して関わることが何歳になっても大切なので。
大人になってからでも遅くないです。
育み育まれることは、気づいた「今」「この瞬間から」始められます。
共に関係を創ると心に決めれば、共に育まれることができます。
お母さんのコンディションが何よりも大切ですね。
これは子育て全般に言えることですね。
自分を大切にしましょう。
家庭の平和のためにと思ったことをグッと飲み込み、子どものためだからと自分を犠牲にして限界まで我慢する。
そんな毎日が続いているとしたら、やさしさも底を突き心が壊れてしまう。
育児に追われお忙しい日々と思いますが、
自分の本心にそっと耳を傾け、ほんの僅かでも本当の自分に寄り添う時間を過ごしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでくださったあなたが、いつも幸せでありますように^^