このブログにお越しくださりありがとうございます。
「私らしく生きる」を応援したいので書いています。
保育者経験と子育ての実感から、子どもが幸せに育まれる方法を考えています。
今回は、「国語力が育まれる幼児期とは?」というテーマで考えていきます。
これは特に、子どもに国語を先取りして教えるべき、勉強させて頭を良くしたり競争に勝てるように育てよう、ということではありません。
子どもの発達の本質を大切にした提案です。
誤解のないように最初にお伝えしますね。
私は、
「経験の伴わない知識だけを詰め込むこと」
「子どもに無理や負担をかけること」
「興味がないのに押し付けること」
「自然な発達に沿わない早期教育」など、
子どもの人格を無視した一方的な関わりは全く賛成できず、一切お勧めする気はありません。
「○○するべき」「○○させる」という感覚では本当のところ子どもは育ちません。
強制、威圧、支配、無理は、反発心を育て苦手意識をつくります。
逆効果ですね。
幼児にとって遊びが学びで、熱中し楽しく遊んでいるとその体験から自然に「心情・意欲・態度」が育ちます。
安定した情緒のもと、遊びながら主体的に育つ(賢さを伸ばす)のが一番だと思っています。
子どもが1人の人として着実に「真の自立」に向かうことが最も重要ですから。
幼児期は遊びが学びであり遊びながら育つのが子どもの素晴らしさです。
実際に体験し、心から「分かった!」と感動できるような学びがいいです。
(大切なポイントとなりますので、これは別の機会に書いてみたいと思います。)
この考え方をもとに、幼児期から学童期に入り学習活動が始まるということを踏まえて、
①どうして国語力が大切なのか。
②幼児期に伸ばしたい力とは。
③実践の仕方について
このように順序立ててお伝えします。
では、違和感なく主旨に賛同できると思われましたら、続きをご覧ください。
国語力の重要性
国語は学習活動のスタート地点に立つための科目
幼稚園や保育園を卒園し小学校に入学すると、いよいよ学習活動が始まりますね。
「うちの子付いていけるかしら・・・大丈夫かしら・・・」など、気になるかもしれません。
でも、心配はご無用ですよ。
遊び中心の幼児期から教科教育中心の小学校生活への接続に無理がないよう検討され、実際に小学校と幼稚園や認定こども園、保育園で意見交換会が持たれる等連携と対策が行われ、小学校に入学したばかりの時期は、まずは探検や見学を取り入れるなど様々な配慮が為されています。
小学生になったからといって、「ハイ、今日から自分の席で椅子に座り暫くじっと机に向かって勉強しましょう」など言われたところで、子どもが急に長い時間を椅子に座り机に向かっていられるようになる訳がないですもの。
このような流れは嬉しいですね。
学校生活のスタート地点、まずはオッケーです。
では、その後のことを考えてみませんか?
学習活動を軽やかにスタートする基礎力とは?
学びが喜びになり知ることが楽しい
国語・算数・理科・社会、音楽・体育・図画工作、生活等々・・・お子さんが様々な分野の知的財産に触れていく機会がやって来ました。
どの教科も苦手意識を持つことなく意欲的に身に付けていけると良いですね。
高校では文系理系などの選択が始まりますし、正直いつかは殆どの人が得意不得意分野をもちそれぞれに分かれていくとも言えます。
しかし、学習活動に新鮮に出会う小学生という段階では、「興味を育てて意欲的に向き合えるよう促す」という方法があります。
では、好き嫌いなく学習に取り組めるようにするにはどうすれば良いか?
そこが重要で知りたいところですね。
実は、幼児期の「遊び」へのモチベーションを学習に応用することが効果的です。
そして、ここではもう1つの実用的で大切なヒントをお伝えしますね。
苦手をつくらず全ての教科に意欲的に取り組むためには国語力を伸ばすことが大切です
学習をスムーズにする為にやると良いことの1つ、それは「国語力の獲得」です。
(国語力とは何か、明確な基準があるわけでなく捉え方は個人の認識にもよります。)
どの教科にも共通して必要とされる力、それが国語の力だからです。
なぜなら、
算数では、国語が分からなければ文章問題の意味を理解し答えを導き出すのは不可能です。
他のどの教科の勉強も言葉を介して進められ、テストの問題は問題文が読めて何を求められているのかを読み解かなければ答えられませんね。
体育や音楽などの実技科目も、実践の説明やチーム対抗で言葉を使います。
国語ってあらゆる学習活動で必要とされ、学んで知識を得ていく大前提となるということを知り、幼児期にふさわしい何らかのアプローチをするのはおススメです。(内容は厳選してね。)
保護者の教育観や理想や経験や時代背景や所属するコミュニティーの特色などなど、判断の背景はそれぞれ違うと思いますが、関わる大人が人間力を動員し子どもの国語力を伸ばし可能性を広げてあげられたらいいですね。
国語が弱いのは致命的という訳では決してありませんが、全教科の基礎力に繋がるので、総合的に力を伸ばす可能性があります。
話す書く聞くが得意で語彙力が高いと将来の選択肢はかなり増えるのではないでしょうか。
お子さんが将来、個性を十分に発揮してやりたいことをやり、自己実現して充実した人生を生きていくためにも、国語力は無いよりあった方が断然いいです。
進学や就職などの面接の際も、お医者さんが問診するのにも、仕事でセールスを進める時も、お客さんのご用件を伺う時も、思ったことを相手に伝える為にも、国語力は問われます。
だから国語力は身に付けた方が断然いいです。
「国語の基礎力」を幼児期に合った内容で幅広く捉えましょう
(個性・個々の発達に合わせて・・・。)
さて、幼児期に国語の基礎力を身に付けるには一体どうしたらいいのでしょうか?
習い事をするとか、幼児向けの国語のワークを買ってきて勉強するとかが一般的でしょうか。
私は、幼児期に習い事をするのも、鉛筆を持たせてワークを解くよう半分強制的に勉強させるのもお勧めできません。
何故なら、勉強が嫌いな子を育ててしまう可能性があるからです。だって、幼児は鉛筆持ってじっと座っているでしょうか?好きでもない国語系の習い事を一生懸命頑張るでしょうか?
(喜んで取り組む場合はいいですね。)
国語の力ってどうやったら伸ばせるのかな、という疑問から実践的な方法に発展する前に、「子どもの確かな発達」という観点で少し考えてみませんか?
国語という限定された部分の発達として捉えるのではなく、発達の全体像を描き、さらに子どもの人格形成まで視野に入れて、幼児期のしなやかな感性に働きかけ確かな育ちを実現できるよう、幅広く子どもの発達を促す方法をお伝えします。
子どもの言葉の世界の扉を開く最も効果的なエッセンスは「愛情」です
・言葉は響き合いです。
・双方的関係で成り立ちます。
・人との関係があり心が通い合い心地よい会話が生まれます。
幼児期に国語の基礎力を伸ばそうとするとき、教材を買い与えたり DVDを見せたりする前に、上記のポイントを押さえておくと良いですよ。
幼児期特有の感性に働きかけてみましょう。
真の実力は「知識量」や「スキル」以外にも、「人間力」や「生きる力」「コミュニケーション力」が求められ、さらに自分も他者も大切にしていく「心のやさしさ」「柔軟な思考」があってこそ発揮できますね。
語彙力がありよく話せたとしてもお互いの心が通わなければスピーカーみたいです。
言葉をやり取りして楽しめること、主張をして相手の言い分にも耳を傾けて、より良い解決法を提案したり、関係を良くするアイディアを見つけたり・・・。
そんなしなやかさが育つことが重要ですね。
「関係を良くするスキル」の根っこは自己肯定感
「自分はダメ」って思っていたら人との関係をつくるのに臆病になり、一歩が踏み出せなくなります。
だから愛着の絆が大切なのですね。
遊びの中のワクワク・ドキドキが子どもを育てます。
幼稚園教育要領で言われている「心情」「意欲」「態度」を育てましょう。
好奇心いっぱいに心を開き関わっていけるような心を育てましょう。
・安心感があること
・信頼関係があること
・子どもに意欲があること
・受け容れてもらえる自信があること
国語力磨きのテクニックも大事ですが、子どもの心の育ちが確かであることが1番重要で生涯にわたる幸せの鍵です。
表現が少し漠然としてしまうかもしれませんが、愛着の絆が結ばれて子どもの情緒が安定していることです。
どのような状態かというと、
・困ったときに安心して戻れる場所があること。
・困ったときに助けてもらえる自信があること。
・困ったときに「困っている」と伝え助けを求めることが出来ること。
実を言えばお母さんの存在は大きいです。
お父さんや保育士さん、お爺ちゃんやお婆ちゃんなど、子どもに関わり育ててくれる人は沢山いて、どの方も大切な存在ですが、やっぱりお母さんは特別です。
小さければ小さいほど非常に大切です。
これらを基盤に自信をもって実践しましょう。
どんどんチャレンジしていきましょう!
惑わされず、本質を見抜き真実を知る確かな心の目をもてるといいですね。
心が元気、体も元気、そして「楽しいことはないかな・・・」と目を輝かせ自分の力を十分に発揮して遊ぶ子ども。
そんな姿には頼もしさや未来へ向かう力強さを感じます。
長くなりましたので、具体的な方法などの補足は次回に!
ここまで読んでくださりありがとうございました。